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塩田尚の月例訪問新春号

  • 執筆者の写真: つくば市議会議員 塩田尚
    つくば市議会議員 塩田尚
  • 2024年2月19日
  • 読了時間: 3分

 横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて46年になります。昭和52年11月15日(七五三の日ですね!)、中学生だっためぐみさんはバトミントンの部活を終えた後、忽然と姿を消したのでした。その時お母さんの早紀江さんは、泣きじゃくる弟の拓也君と哲也君の手を引いて、暗い新潟の海岸を必死で探し回ったそうです。北朝鮮へ連れ去られる船の中で「お父さん、お母さん助けて!」と必死に叫んだ事でしょう。横田滋・早紀江夫妻の命を懸けた呼びかけも空しく、めぐみさんの消息は杳としてわからなかったのです。

 事態が動いたのは平成14年9月。小泉首相と金正日との日朝首脳会談で、ついに北朝鮮は拉致を認め、謝罪したのです。訪朝した当時の小泉首相と共に、5人の拉致被害者が北朝鮮から無事帰国出来たのですが、その中にめぐみさんの姿はありません。その時北朝鮮側は「めぐみさんは既に亡くなっている」と説明しましたが、日本人の誰一人として信用した人はいません。案の定、後日北朝鮮から送られて来ためぐみさんの“遺骨”はDNA鑑定の結果、偽物である事が判明しました。なぜ見え透いた嘘をつくのか。しかも世界へ向けて堂々と。これも大きな謎ですが、私が思うに、北朝鮮はこういう国だと世界に知らしめる為ではないでしょうか。つまり将軍様がこうだと言えば、例え黒であっても白になる。そのような、理性ある国家では絶対に通らない論理を彼の国では押し通す事が出来るのだ、との全世界に対する威嚇と挑戦です。

 拉致という言葉は北朝鮮事件で私達は初めて耳にしました。普通なら誘拐と言うでしょう。北朝鮮という国家が誘拐事件を起こすと、なぜか拉致と言われ、日本の法律が適用されない。日本の国の中で誘拐されて、北朝鮮へと連れ去られるのに、罪にはならない! こんなおかしな国家があって良いのでしょうか?

 今から10年以上前の事ですが“拉致被害者の会”の決起大会が水戸で開かれ、主催者側の好意で、決起大会終了後の懇談会(と言うより情報交換会の様でしたが)に私も誘われ横田早紀江さん、そしてまだお元気だった滋さんご夫婦とじっくり話をする機会を得ました。お二人は苦しい胸中にも関わらず「支援して下さる皆様に深く感謝しています」と無理に笑顔を作って頭を下げていました。その時、横田夫妻が絞り出すように言われた言葉を私は決して忘れません。

 「拉致事件は日本国の在り方を問われる根本的な問題であり、絶対解決しなければならない。それが出来なければ日本国民は政府を信用しなくなり、日本の国は消滅してしまうでしょう」。

 私達が愛する我が祖国が未来永劫輝き続けて貰いたい。その為には国家が国民を護る為に決死の努力をしなければならない。それを実現できるのは国民の意識の盛り上がりです。皆で力を併せて、今年こそ『主権元年』の年にしましょう。

 
 
 

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