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塩田尚の月例訪問6月号

  • 執筆者の写真: つくば市議会議員 塩田尚
    つくば市議会議員 塩田尚
  • 2023年8月22日
  • 読了時間: 3分

 4月号で「高年者を粗末にしてはいけない!高年者はすばらしい経験と、それに裏打ちされた人生の知恵を豊富に持っているのだから」と言わせて貰いました。今月号ではしつこくその続編を披露します。

 私が生まれたのは昭和24年(1949年)、大東亜戦争(わが国では第二次世界大戦の事を当時そう称していました。ちなみにアメリカは日本との戦争を太平洋戦争と呼び、今日ではその呼び方が我が国では定着しています)が終わって4年後。まだ日本中が貧しかった時代です。ところが当時の人々は未来への生活意欲にはすさまじいものがあったらしく、とにかく子供は国の宝、子供をたくさん産んで育てよとばかりにいわゆるベビーブームが起こります。その戦後ベビーブームに生まれた私達が、いつの頃からか団塊の世代と呼ばれ、政府の言う処の後期高齢者になりつつあります。

 高齢で働けない老人が異常に増えて、このままでは社会保障制度が成り立たないと、年金を減らし保険料の負担を増やし続けています。私に言わせれば、これは弱い者いじめです。高年者が働けないのではなく、働く場所が与えられないのです。我が国では欧米と違って原則60歳で定年を迎えます。つまり知識と経験が豊富で言わば働き盛りの時に、職場から追われるのです。しかも私達の世代は“世界史の奇跡”と言われた戦後の復興と経済繁栄を一気にもたらし我慢強く組織を大切にし、何よりも親や子供達を大事にして来た伝説の世代です。働いて働いて、税金も目いっぱい支払って来ました。つまり国家に貢献して来たのです。自らを犠牲にしてでも、家族の為にはどんなイヤな事があろうと苦しい事があろうとも、歯を食いしばって働きぬいて来ました。選挙にも真っ先に行く、つまり投票率が高いのが我が世代なのです。

 こんなに国や社会に尽くして来た団塊世代が、なぜ困った存在であるかの如く邪魔者扱いされなければならないのか。その事に私は怒りを感じているのです。私から見れば、まだまだ気力・体力とも充実している我々の使い途を誤っているとしか思えません。まず定年制は原則廃止すべきです。働ける能力のある人は年齢に縛られないで仕事を続けて貰うべきです。現実に企業だって役員になれば60才でクビと言う事はありません。我々議員だって定年制度がある訳では無く、クビに出来るかどうかは選挙、つまり有権者が決める事なのです。

 私は高年者だからと言って一律に年齢で区別はしないで、年を取っても生き生きと働き、社会に参画できる世の中を創るべきだと考えています。高年者は私を始めインターネット社会に中々付いて行けないアナログ人間は多くいますが、見事に順応出来ている人の方が、実は多いのです。高年者が能力の許す限り社会で活動すれば、経済の循環も良くなりますし、医療費を初めとする社会福祉費も大幅に減る事でしょう。高年者には、「大人しくしていて下さい」では無く、「もっともっと活発に活動して下さい」と声をかけましょう。

 
 
 

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