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塩田尚の月例訪問

  • 執筆者の写真: つくば市議会議員 塩田尚
    つくば市議会議員 塩田尚
  • 2022年2月1日
  • 読了時間: 3分

 新型コロナの猛威が中々納まりません。私は一昨年、議会壇上から「約100年前のスペイン風邪の時、ほぼ収束するのに我が国では約3年かかっている。今は医学も格段に発達しているが、それでも1年位はかかると心して取り組んで頂きたい」と訴えましたが、その予測は見事にはずれ、ウィルスは変異して、人類に挑戦し続けています。100年前にはほとんどの国が3年間で罹患してしまって免疫が出来た為に、おさまったのでした。そのために数千万人もの犠牲者が出たと言われています。当時、世界では第一次世界大戦の真っ只中でしたが、戦争で死んだ人よりもスペイン風邪で亡くなった人の方が多かったとの事です。

 さて私が期待した医療の進歩が、この国難を救ってくれるとの予想は、薬に関してはこれも見事にハズれました。ワクチンも治療薬も、外国に頼るばかりで国産の薬は全く出て来ない。これは薬品メーカーだけのせいでは無く、国に大いに責任が有ります。つまりこのような有事の場合、政府が先頭に立って、研究費を初め、開発の為にあらゆる環境を整えなければなりません。これを国家の危機管理と言います。つまりウィルスに国家が攻められているのだから、国民を守る為にウィルスと戦うべき中心は、国家なのです。ウィルスから身を守る為の指導は、政府も行政体も良くやってくれたと評価しています。しかしウィルスを撃退する態勢が未だに作れていない。ワクチンも外国からの供給に頼るばかりです。医学と科学分析で、世界最高峰の能力を有する日本が、なぜコロナウィルスを退治できないのか。素人ゆえのひがみでしょうか。

 その点、医療従事者の皆さんの献身的な働きには頭が下がります。自らの危険も顧みず、不眠不休で尽くしてくれた姿に誰もが感謝しています。昨年、市庁舎で偶然、コロナの現場で働く保健士の方の「心が折れそうになる」との切実な訴えを、庁内放送で聞くことが有りましたが、聞いていて思わず涙が出そうになりました。

 コロナに感染した人も、それを治療し命を守ろうとする人も、みんな苦しんでいる。ところが、それ以外の人は、ひたすら己が感染しない様に努力はするものの、その人達の苦しみや悩みに寄り添ってあげられない。これは東日本大震災の時よりもひどい。

 あの時は「ガンバロー日本!負けるな東北!」を合言葉に、全国民が一丸となって国難に立ち向かったではありませんか。ところが今回のコロナは、人と会ってはならないのです。親しい方が亡くなっても、お別れに出向いてさえ、ひんしゅくを買ってしまいます。日本民族最大の長所である、助け合いの精神が踏みにじられています。私はコロナよりも、人の心の荒廃の方が恐いと思っています。今年は何としてでも、人と人とが助け合える世の中にしたいと、私は努力して参ります。

 
 
 

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