塩田尚の月例訪問10月号
- つくば市議会議員 塩田尚
- 2022年10月19日
- 読了時間: 3分
9月定例議会の一般質問で“高校難民”問題を取り上げました。つくば市は人口の流入が、率では全国第一位で、著しいものがあります。その主たる要因は先ず第一につくばエクスプレス、つまりTX効果です。隣接のつくばみらい市・守谷市も高い人口増加率を誇っているので、TXの恩恵は絶大なものがあるのは間違いありません。次に、つくば市は開発面積が大きく、市内にはTX駅が4つもあるのが大きな要因でしょう。更に、何と言ってもつくばが持つ魅力が人を惹きつけるのだと思っています。つくば研究学園都市のイメージは計り知れないものがあり、今年政府からスーパーシティにも指定を受けました。全国で大阪市とつくば市の2ケ所だけです。国内はもちろんの事、海外でもつくばの知名度は高く、つくばに住む私達にとって、誇りを感じると同時に、国を代表する都市に成長しつつある事に期待と責任を感じます。そしてつくばの魅力の第三は、子育てがしやすい街だという事です。なぜなら、つくばに移り住んで来る人達は、若いお父さん、お母さんが圧倒的に多く、しかも出生率も非常に高いのです。コロナ下にあっても、人口増加は衰えません。リモートワークもしやすい街と評価されているのでしょう。
しかし、人口が急増した反面、直面している問題もあります。その最大のものは小・中学校が足りない事です。幼稚園・保育園もしかりですが、幸い民間の法人や企業が猛烈な勢いで新設・増設をしてくれているので、待機児童はほぼ無くなりつつあります。つくば市も、予算の大半を小・中学校新設に充て、子供達の教育環境創りに注力しております。さて、次の問題は高校が足りない事です。
現状では中学校を卒業する全員が、市内にある県立高校へ進学する事は不可能です。この事態を憂慮している私の親しい友人が、この事を“高校難民問題”と名付けました。つくば市も早くからこの問題に着目して、県に対し再三訴え続けて来ています。しかし県としては、全体のバランスを考えると、つくばだけ県立高校を増やすのは難しいし、県立以外にも私立高校等があるではないか、との見解です。しかし“難民”という言葉が出るくらい、非常事態を迎えているのです。県は実態をしっかりと把握していないのではないか、との疑念を持たざるを得ません。
そこで私は議会で一つの提案を致しました。県に実情を深く理解して貰うには、つくば市と県の橋渡し役、つまり県議会議員に働いて貰うべきではないかと。つくば市から出ている5人の県議会議員全員に、党派を超えて、県立高校新設に向けた推進議員連盟を作って頂き、県に対し、つくばの思いをより強力に訴えるべきではないかと。その呼び掛けをつくば市がすべきだと、私は主張したのです。住んで良かったと言われる街を創って行きます。
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