塩田尚の月例訪問11月号
- つくば市議会議員 塩田尚
- 2024年11月12日
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四年に一度の選挙が無事終わりました。塩田尚後援会が発行しているこの月例訪問は、私の議員としての活動を報告するのを主な目的としています。従って選挙前には、出来るだけ選挙の事に触れないように留意して来ました。無事選挙が終わったので、選挙に臨む私の心構えみたいなものを書いてみます。 私にとって選挙は14回目の挑戦でした。29才で旧谷田部町議員選挙の初陣に臨み、落選。4年後にようやく当選したのが33才の時。4年間町議を勤めましたが、任期満了を前に合併して新生つくば市が誕生。紆余曲折があり、谷田部町、豊里町、大穂町、桜村の4ヶ町村での部分合併で、つくば市が誕生したのでした。 合併の特例により、本来なら任期満了となるところを、1年間、今度は市議会議員としての活動が始まります。谷田部庁舎を利用しての市議会議場は100人を超える“新”市議会議員で超満員。もちろん従来の議事場は手狭で使えず、急きょ大会議場を使っての議会となったのでした。何せ新たな“市議会議員”が100人余り。お互いの顔も名前も覚えられず、窮余の策として議員全員に名札を付けて貰う事にしたのでした。私がいつも胸に付けている「つくば市議会 塩田尚」の名札は、その時の名残です。 さて私は40年前、谷田部町議員に初当選した時、心に期した事があります。それは「市民の福利厚生に寄与する」事を自らの最大の使命にしようとの決意です。福利厚生とは、市民の皆さんが誰もが安心安全に暮らせる環境を整える事です。とりわけ私は教育と福祉に力を注いで参りました。教育は未来への最大の投資です。福祉は誰一人取り残さないとの理念です。これは五十嵐市長が掲げる理念と一致するのです。つまり強い共通の政治目標で繋がるのです。 さて私と五十嵐市長。保守か改新かのみで大別すれば、私は保守。五十嵐市長は改新です。しかし、前述したように、市民の福利厚生を目指す事では、お互いに認め合った仲です。その象徴的な事例が、入札制度の改革でした。 かつてのつくば市は、市が発注業者を選ぶ指名競争入札でした。建設業を中心とした公共事業の受注を目指す業者は、安定した仕事を得る為に、必死で選挙に協力します。自らが推した市長や議員が勝てば、有利に仕事を受注する事が出来ます。これだと不公平な発注になってしまうし、不正も生じやすい。これを改善したいと誰もが入札に参加する事が出来る、公平・公正な公共事業を目指して、私が入札制度の改革に起ち上がったのが13年前です。その時、同じ主張を持つ当時の五十嵐議員と力を合わせる事にしたのでした。二人で市議会の意見をまとめ、当事の市長も、議会の圧力に屈して、一般競争入札へと大きく制度を変えたのでした。
今回の選挙で「昔と違って今の選挙は静かだね」と何人もの方から言われました。五十嵐市長を支援している人達は“見返り”を期待している人は一人もいません。純粋につくば市を良くしたいと願うボランティアの方々ばかりです。私は理想の選挙に近づいたなと、内心喜んでいます。
ところが昔が良かったと思う人もいます。その象徴が今回の選挙でした。かつての利権政治を望む人達と、徹底した行政改革を望む市民との激突でした。それぞれに言い分があり、どちらが正しいかは、市民の皆様の判断に委ねるしかありません。私は、ただ自らの信念に基づいて五十嵐市長を応援しただけです。それが市民の皆様に幸せをもたらすと信じたから。
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