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塩田尚の月例訪問12月

  • 執筆者の写真: つくば市議会議員 塩田尚
    つくば市議会議員 塩田尚
  • 2024年2月8日
  • 読了時間: 3分

 宇都宮市と水戸市の最終処分場を視察して来ました。最終処分場とはゴミ焼却場で焼却した後に残った焼却灰と不燃物残渣を最終的に処分する施設の事です。その施設がつくば市には無いのです! ではどのように処分しているかと言うと、今まではその大半を下妻市にある民間の埋立処分場へ運んでいたのですが、処分能力は限界となり、つくば市からの持ち込みは断られてしまいました。そこでつくば市としては急遽東北地方にある民間の処分場に依頼し、窮状をしのいでいます。ただ委託先の施設もいつ迄も埋立出来る保証は無く、下妻市のように、いつ打ち切りになるかわかりません。しかも、委託先が青森・山形・秋田・福島と、いずれもはるか遠方にあり、運搬費がハネ上がりました。しかも、です。このまま東北地方に依存するとなると、運送問題の2025年問題に直面します。運送業界も今や人手不足で、配達業務に支障を来す事態となっています。その主な原因は過酷な労働条件にあります。そこで国も対策を考え、ドライバーの皆さんの労働条件を他業種並みにしようと、長時間の運転を禁ずる制度を導入する事にしたのです。これは当然の処置だとおもいますが、運転手不足を補う為運転手の労働時間を縮減し、それが為に更に運転手不足に陥るとのいわゆる負のスパイラル(悪循環)へと突入する危険性をはらんでいるのです。

 これがつくば市のゴミを最終処分する現実です。東北地方の民間処分場に頼っていても、下妻市のようにこれ以上は受け入れられませんと断られると、次から次へと転々と受け入れ先を探さなければならなくなります。つくば市議会としても、この問題を放置しておいて良いのかとの議論が起り、最終処分場に関する調査特別委員会を起ち上げたのでした。そして今回の先進地視察となった訳です。つまり各市が自らの処分場を自前で作って処理している施設を、見学して研修を受けて来たのです。

 宇都宮市も水戸市も、住宅街からやや離れた山の中にあります。採石場の跡地を買い上げて施設を作ったとの事です。私が一番心配していた騒音とか異臭は全く気になりませんでした。清潔で近代的な施設で、仕事に従事している職員の方々も、自分達が市民の生活と環境を護っているのだとの誇りと使命感に溢れていました。ただ一般市民の感情を考えると、迷惑施設は近くに作らないで欲しいと思う方が多いかも知れません。

 そこで私が水戸市の担当職員の方に「ほかの市町村、例えばつくば市で発生した焼却灰も受け入れて貰えるのですか?」と質問すると、「それはお断りします。自らが出したゴミは自らの責任で処理するのが当然でしょう。水戸市の施設も、何年後かには満杯になります。その時までに現在の施設の跡地を、例えば公園にするとかスポーツ施設にするとか利用方法を定めて、更に次の処分場を作っていかなければならないのです。つくば市さんも大変でしょうが、自らの力で処分できるよう努力して下さい」との返事が返って来ました。

 
 
 

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