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塩田尚の月例訪問2月号

  • 執筆者の写真: つくば市議会議員 塩田尚
    つくば市議会議員 塩田尚
  • 2024年2月19日
  • 読了時間: 3分

私は経済と言う言葉が大好きです。経済と言うと、金儲けを企んだ卑しい奴等の好きな言葉と蔑む人もいますが、それは全くの誤解です。経済の語源は明治期、翻訳の天才とも呼ばれた現在の一万円札の肖像、福沢諭吉が英語のeconomy(エコノミー)を「経世済民」、つまり経済と訳して定着したと言われています。その経世済民の意味ですが、「世を治め民を救(たす)ける」が正しい解釈です。これ程すばらしい言葉があるでしょうか。

 経済こそが市民生活の根幹なのです。私は市議会議員の使命は「市民の福利厚生に尽くす事」と常に言って参りましたが、市民を幸せにする為には、良い政治を行い市民を助ける事が最も大事な事なのです。その経済に最も力を入れて取り組まなければならないのが、時の政権、つまり政府の役割です。ところが今の政権はどうでしょうか。岸田総理は「国民の所得を上げ、経済を好循環させる」と幾度も旗を振って来ました。国民の平均賃金は下がり続け、国民総生産に至っては中国はおろか、ドイツにも間もなく抜かれようとしています。それを日本の人口減少のせいだと論じる人もいますが、ドイツなど我が国の三分の二しか人口がいないではないですか。

 岸田総理は更に外交政策最優先・少子化対策最優先・安全保障最優先・拉致問題最優先と最優先ばかり並べて、これではどれが本当の最優先かわからないと、国民の皆さんも気付き始めています。だから減税策を打ち出しても、誰も心から喜んでは無いのです。政治家の言葉はきちんと現実を見据えて、更なる飛躍を求めて目標値を設定し、何が何でも実現するとの強固な意志に裏打ちされたものでなければなりません。私は岸田総理が外相の時、一度お会いしていますが、当時のさわやかな印象は、今や見る影も有りません。この人には総理のイスは余りにも荷が重過ぎたのではないかと感じています。

 私の見立てでは、経済政策で成功した首相は安倍さんと中曽根さんの二人ですね。この二人に共通している事は、最大の経済大国アメリカの大統領と非常に仲良く、パートナーシップをしっかり築いていた事です。しかもEUやロシア・中国の首脳とも良好な信頼関係を築いておりました。ところが今やどうですか。アジアの片隅にポツンと存在する決して大国とは言えない、経済力も弱い、軍事力も無い、文化や伝統も廃れつつある特徴の無い、小さな島国として、世界の注目を浴びる事も無く滅び続けるでしょう。

 ではどうすれば良いのか。出来ない事ばかり並べるでは無く、今直面している大災害の復興を一刻も早く成し遂げるべきです。私の知人は自民党の各派閥が貯めた裏金は震災地へ総て義援金として送るべきだと主張しています。悪銭も“良銭”になるかも知れません。世を治める事が不得手であるなら、せめて民を救ける事から始めてはどうでしょうか。言葉だけでなく、本当に命を懸ける姿を見せないと、国民の信頼を取り戻す事は出来ません。

 
 
 

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