塩田尚の月例訪問3月号
- つくば市議会議員 塩田尚
- 2024年2月19日
- 読了時間: 3分
『つくば市の小中学生の高校進学を考える会』の代表K氏が訪ねて来てくれました。私が12月議会で行った一般質問・「高校難民について」の内容がすばらしかったので激励に来てくれたとの事です。「高校難民」とは私が造った造語(厳密には友人と市内の高校不足を話し合う中で生まれた言葉です)で、つくば市内の中学校を卒業した子供達の半数以上が市内の高校に通えない、つまり公立高校が余りにも少ない事を意味しています。K氏が代表を努める会と私は全く無関係ですが、私が議長を務めていた時にも陳情に来て頂きましたので、県立高校新設運動を推し進めている事は良く知っておりました。私自身も市民の皆さん、特に子育て中のお父さん・お母さんから強い要望を頂いておりましたので、高校難民問題を積極的に訴えて参りました。県知事と県教育長に直接訴えた事もあります。しかし茨城県としては、少子化の傾向を受けてむしろ県立高校を統廃合する方針なので、近隣の高校への進学を勧めて欲しいとの返事です。つくば市も五十嵐市長を先頭に、強く県に要請活動を続けていますが、前向きの答えは頂けずに来ています。そこで私は考えました。出来ない事を追い続けていても、高校進学に直面している子供や親御さんに空しい失望感を与えるばかりではないか。
つくば市が自ら創る市立高校新設とのアイデアも私は市に検討して頂きましたが、「ひっ迫している小中学校、保育園・幼稚園の建設に過大な予算と労力を割かれ、とても高校新設などの余裕は無い。更には高校運営の為の教員確保を始めとしたノウハウが全く無い。つくば市は保育園・小中学校建設にまい進するから、高校は県の責任で設置し、運営して頂きたい。またそれが県の責務だと思う」との結論です。つまり八方塞がりです。しかし、このままでは市外へやむなく通わざるを得ない子供達や保護者が可哀相です。現実を見据えて、今すぐに出来る事をつくば市は取り組むべきではないか。そこで私が提案したのは、遠距離通学生への補助金の支給です。
12月議会の一般質問で私がその提案をすると、まず現場の苦しみを良く知る森田教育長が「市外へ通う子供達の負担をいくらかでも助けてあげたい」と答弁。それを受けて予算執行者である五十嵐市長が「必ず実施する」と明言したのでした。
その結果、3月議会に高校進学支援金として1億6千万円余りの予算を、五十嵐市長は計上したのです。K氏は「塩田さんが議会で取り上げてくれたお陰です」とわざわざその事を伝えに来てくれたのです。
私はほめて頂きたくて議員活動をしている訳では有りません。市民が幸せになれる様努力する事は、議員として当たり前の事だからです。でもほめられると、やっぱり嬉しい。大勢の市民の皆さんからほめられる様、今後、更に精進を重ねて参ります。
TX通学生の定期代を半額にしろと、TX本社への運動を私は続けています。今回、勇気を貰った私は、子供達の為、市民の為、信念を曲げずに行動して行きます。
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