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塩田尚の月例訪問8月号

  • 執筆者の写真: つくば市議会議員 塩田尚
    つくば市議会議員 塩田尚
  • 2024年8月28日
  • 読了時間: 3分

 上下水道についての議員勉強会が開かれました。上水道の運営は巨大な赤字を垂れ流しており、令和7年、つまり来年から水道料金を引き上げざるを得ない、との内容です。なぜ赤字の垂れ流しなのか?その最大の原因は取水費が水道料金を上回っているからです。つまり逆ザヤ状態です。なぜそうなのかと言うと、水を提供している茨城県が、経費の上昇を理由にどんどん値上げして来ました。ところがつくば市としては料金を上げると市民生活を直撃するとの市民の皆様への配慮から値上げをして来ませんでした。歴代の市長が誰も、自らの人気を貶めるような火中の栗を拾おうとはしなかったのです。

 五十嵐市長になってから、赤字無視の公営企業ではおかしいと、6年前に水道料金の値上げをしたのでした。なぜ赤字経営ではいけないのか?放っておくと市の財政がひっ迫してしまいますが、そればかりではありません。市民の総てが市の水道を使っている訳ではないからです。旧村地域では、まだ上下水道が来ていないところがかなりあるのです。赤字を市が補填すると言う事は、水道を使っていない市民の皆様も自ら払っている税金によって、その赤字の穴埋めをしなければならないのです。

 公営企業には受益者負担と言う大原則があります。つまり上水道を利用している市民が先ず応分の負担をしなければなりません。しかし歴代の市長さん方は、自らが悪者になるのを恐れて、赤字分は市民の皆様の税金でまかなって来たのでした。受益者負担の大原則を無視した公営企業の運営は、果たして市民に平等・公平と言えるかの問題は先送りにしたのです。

 五十嵐市長は、そこにメスを入れたのです。

 当初は39%の値上げをしないと赤字が解消されないとの見通しでしたが市民生活の影響の大きさを考え、議会と協議の上、15%の値上げで、暫定決着をつけたのでした。

 そのツケが、今回廻って来たのです。それからずっと検討を続けていたつくば市上下水道審議会が、これ以上の赤字は公営企業会計上、危険であるとの答申をして来たのです。

 公共料金の値上げは、どなたも快く思いません。ましてや、市の上下水道を利用している方々に支援して頂いている議員にしてみれば、裏切り行為だと非難されるやも知れません。

 そこで私の提案です。逆ザヤを解消する、その事に絞って解決策を見つけてはどうでしょうか。まず、水を提供している茨城県に引き続き値下げを要求する。次に逆ザヤを解消する為の最低限の料金値上げを市民の皆様に理解して頂き、協力して頂く。つくば市が未来永劫輝き続ける為には、“三方良し”の精神で行こうでは有りませんか。

 
 
 

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