月例訪問6月号
- つくば市議会議員 塩田尚
- 2022年5月30日
- 読了時間: 3分
プーチンがロシアの戦勝記念日に演説した翌日の読売新聞。プーチンを皮肉った実に面白い論評が一面の「編集手帳」に載っておりました。思わず笑ってしまう程、徹底的にプーチン演説をこき下ろしているので、ここに紹介させて頂きます。
―国際社会の規則や規範を無視した軍事大国の無規道(無軌道を文字った造語です。以下同じ)な行いが、民主主義を脅かしている。ウクライナの人達の暮らしは、弾道に狙われる地獄の苦(暮)らしに変わった。プーチン氏の主張は特に新しいものではなかった。「正義の為に戦っている。ナチスに国土を脅かされる前に先手を打った。第3次世界大戦が起こらないように、ナチスの亡霊がまた現れることがないように」と黙祷を呼びかけた。相変わらずの全題未聞(前代未聞)である。虚言を並び立て侵攻を正当化した。―
プーチンの演説は良識ある人の神経を逆なでするものであり、あわれみを催す内容でした。この演説は我が国はもちろん、世界中に発信されたのですから、つまり世界中のひんしゅくを買った事になります。
昔の日本なら「殿!ご乱心」というべき事態ですが、不思議な事にロシア内からはプーチンを弾劾する動きは全く見られません。ロシア国民は言論規制されているから正しい情報が入って来ないので致し方無い、とロシア国民は善良であるかのように擁護する人が圧倒的ですが、しかし、民主的(少なくともロシアはそう主張しています)に国民の選挙で選ばれたのがプーチン大統領です。狂気の大統領を選んでしまって、しかもかかる暴挙を称えるが如き国民に全く責任は無いと言えるでしょうか。
我が国でも、政治家のうわべだけで投票している人は余りにも多いのでは無いでしょうか。パフォーマンスやルックス、つまり見た目が良ければ、いい政治を行うだろうとの妙な安心感が生じるようです。しかしプーチンは世界中の人が知っているように、すこぶる強面です。ヒットラーに比べると演技力でははるかに及びませんが、独裁者としての雰囲気は非常に似通っています。特に2人の眼力です。狂気のような強い目つきです。彼に命令されたロシア兵がウクライナで悪虐非道の限りを尽くしています。それでも圧倒的多くのロシア国民はプーチンを支持し、「ウクライナをやっつけろ!」と叫んでいる。ここにウクライナ侵攻の本質があります。世界中がプーチンを非難していますが、実はロシア国民全体が狂気に走ってしまっている。これはウクライナにとどまらず、地球の危機です。話し合いが通じない国家にどう対処すれば良いのか?それはロシアに勝たせない事です。万が一にもロシアが勝利すれば、次から次へと侵略戦争を推し進めます。我が国にも北海道へ攻め込んでくる可能性はあるのです。世界中が結束して、ロシアの侵略を食い止めなければなりません。
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