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月例訪問8月号

  • 執筆者の写真: つくば市議会議員 塩田尚
    つくば市議会議員 塩田尚
  • 2022年8月19日
  • 読了時間: 3分

 私の趣味のひとつに筋力トレーニングがあります。谷田部体育館は、狭いながらも専用トレーニングルームがあり、多くのボディビルダーが通っています。ただコロナが始まってからは利用時間も人数も制限されており、常連の人達は苦労しておりますが、行けば仲間にも会えるので、週一回くらいは訪れる様にしています。

 ある日の事です。アリーナ会場がいつもの様に賑やかだと思い、トイレに行くついでに中を覗いてみると車椅子バスケットの大会が開かれていました。私は初めて生で観たものですから、余りの迫力に圧倒される様にしばらく見入ってしまいました。それからトイレに向かったのですが、ちょうどトイレから車椅子の方が出て来るところだったのです。ところが入り口に約10センチくらいの段差があり、出て来るのに手間取っておりました。私は思わず「手を貸しましょうか」と声を掛けようとしましたが、その車椅子の方は、バスケの選手らしく、腕に強く力を入れて段差を乗り越えたのでした。アスリートの人だから出来た、普通の人ではとても無理だろうと思い議会の一般質問で取り上げました。ところが何と障害者用のトイレがあったのです!更衣室の隣に設置されているのですが、案内板が無かったので、私を含め利用者は気が付かなかったのでしょう。私が指摘するとすぐさま新しい案内板が設置され誰もがわかりやすい施設となったのです。

 谷田部体育館を使い始めて約40年。偶然、車椅子の方を見かけたからこそわかったものの、今迄、気が付かなかった自らの不明を恥ずかしく思ったものです。改めて体育館を見廻すと、入口中央の奥にロビーがあり、そこに飲料自販機が何台か設置されています。これがすこぶる人気が良く、夏休みなど、夕方には売り切れになると利用者から聞いた事があります。ところが自動販売機を利用するには、階段を2段ほど降りなければなりません。ひとつの階段の段差が約15センチ。これではとても車椅子の方は水やお茶やスポーツ飲料を求める事が出来ません。これも早速、市の担当課に話をした処、段差のないロビーフロアーにも一台設置して頂きました。

 困っている人を助けてあげたい――との一念で議員活動を続けて来ましたが、これしきの事も気付かずに過ごしてきた自分を恥ずかしく思っております。時には初心に返るべきだとも痛感しております。

 地方議員の最大の使命は「市民の福利厚生」に徹する事だと自らに言い聞かせてきました。つまり市民を幸せに導くのが議員の責務です。その事に改めて思いを強くし、市内の隅々に迄、明るい行政の光が届くよう努力して参ります。

 
 
 

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