Q&A 8月号
- つくば市議会議員 塩田尚
- 2024年8月28日
- 読了時間: 2分
問:常陸の国ヨサコイソーラン祭を見学したそうですね?
答:大子町で毎年開催されている県内最大級のお祭りです。つくば市からも4チーム参加していましたので、しっかり激励して来ました。迫力ある演舞が展開されましたが、グランプリを獲得した会津のチームは圧巻でした。ただ踊りを見せるだけで無く、物語になっているのです。白虎隊とか会津の武士達が勇壮に踊ります。そこへ官軍が攻めて来て、追い詰められた白虎隊は善戦空しく自刃しようとします。ここまでは史実通りですが、何とここで新選組が応援にかけつけ、激しい斬り合いの果てに官軍をやっつけてしまいます。そこでめでたし、めでたしとなるのですが、歴史をひっくり返しても会津の勝利にした踊りに、会津の歩んで来た歴史を感じました。
高山中学校の体育祭も見学しましたが、こちらも元気ある演技に満ち溢れていました。特に炎団・水団・雷団の応援合戦は迫力がありました。
問:最近読んだ本は?
答:増田晶文「楠正成」。従来の正成像とは全くイメージが違う。変わらないのは軍略の天才だと言う事ですね。
垣根涼介「極楽 征夷大将軍」。こちらは楠の政敵・足利尊氏が主人公。足利家の歴史と興亡がよくわかる。尊氏が実に能天気な将軍として描かれています。
河崎秋子「ともぐい」。直木賞受賞作との事なので読んでみましたが、ややグロテスク。よくもこんな小説を書けたものだと辟易しながら読みました。
万城目学「八月の御所グランド」、沢村英治が幽霊となって草野球に出場すると言う奇想天外な物語ですが、SFではありません。真面目に読ませる作品でした。
伊東潤「デウスの城」。島原の乱の天草四郎は、実はキリシタンの結束を図る為の“創られた神”との説です。私もその説に賛成です。であれば、ほとんどの謎が解けるからです。
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