塩田ひさしのQ&A 7月号
- つくば市議会議員 塩田尚

- 2022年7月22日
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問:二所ノ関部屋の開所式に行かれたそうですね?
答:第72代横綱稀勢の里親方から招かれ、五十嵐市長と共に出席しました。稀勢の里が横綱の頃、田子の浦部屋で朝稽古を見学させて頂いた事もありますが、新しい部屋は全く違う。大相撲界の常識を打ち破って、土俵は部屋の中に2つ設けてあるし、力士の為のトレーニングルームは完備しているし、とにかく何から何までスケールが違うのです。相撲部屋のほとんどが国技館の近くにあるのに、稀勢の里は故郷の茨城県に部屋を開設しました。その最大の理由は、「お世話になって来た故郷に恩返しをしたい」との事です。泣けてくるではありませんか。この一言に彼の人間性のすべてが込められています。茨城県に開設した相撲部屋からやがて関取が生まれ、横綱が誕生するよう、私達も声の限り応援しようではありませんか。
問:最近読んだ本は?
答:羽田守快「茶吉尼天(だきにてん)の秘密」萬蔵院の中川祐聖大僧正より頂き読みました。ダキ二テンとは耳慣れない言葉ですが、お稲荷様の事です。インドで生まれ、神獣と言われるダッカルが象徴だったのですが、日本へ来て、ダッカルはいないし、当時はキツネが害虫を駆除してくれる保護動物だった為、お稲荷さんにはキツネが祭られたとの事です。日本の神々の中でも特に霊験が強く、他の神仏では願いのかなわない人達が最後の拠り所としてすがったと言われています。つまり最下層の人達が主に信仰した為に、上流階級の人達から忌み嫌われ、「悪魔」と呼ばれた時期もあったそうです。日本のどこにでもある“お稲荷さん”を知る良い機会を与えて頂きました。
他に井坂幸太郎「シーソーモンスター」、黒川博行のハードボイルド「熔果」等を読みました。

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